介護職を辞めると決めた日

退職を決めた日を、今でも覚えています。

劇的な出来事があったわけではありません。

大きな喧嘩をしたわけでもありません。

突然辞めたくなったわけでもありません。

むしろ、少しずつ積み重なった結果でした。

介護職へ転職した時、私は長く続けるつもりでした。

IT業界を離れ、新しい世界へ飛び込んだのです。簡単に辞めるつもりはありませんでした。

夜勤があることも、体力が必要なことも分かっていました。

それでも挑戦しようと思っていました。

今回は、介護職を辞めると決めた日のことを書いてみます。

目次

仕事そのものが嫌だったわけではない

誤解されたくないのですが、介護の仕事そのものが嫌だったわけではありません。

利用者さんとの関わり。

感謝されること。

人の生活を支えること。

そこには確かに価値がありました。

だからこそ、辞めるという判断は簡単ではありませんでした。

嫌いだから辞める。

合わないからすぐ離れる。

そういう単純な話ではありません。

むしろ、価値がある仕事だと感じていたからこそ、自分の中で迷いが残りました。

少しずつ違和感が増えていった

最初は小さな違和感でした。

勤務時間。

働き方。

体力的な負担。

運営の考え方。

一つひとつは、我慢できないほどではありません。

今日だけなら大丈夫。

今週だけなら乗り切れる。

来月も、たぶん何とかなる。

そう思っていました。

ですが、小さな違和感も積み重なると話は変わります。

少しずつ、自分の中で問いが大きくなっていきました。

この働き方を、この先も続けられるのだろうか。

5年後の自分を想像できなかった

退職を考えるようになった大きな理由は、5年後の自分を想像できなかったことです。

明日までならできます。

来月までもできます。

半年後も、たぶん大丈夫です。

でも、5年後の自分を想像した時に、はっきりした答えが出ませんでした。

年齢の影響もあります。

20代なら違ったかもしれません。

30代でも違ったかもしれません。

ですが今は、体力は無限ではないと分かっています。

気力だけでは解決できないこともあります。

これは介護職に限らず、どんな仕事でも考えるべきことなのだと思います。

続けられるかどうか。

その視点を、以前より真剣に考えるようになりました。

辞めることは逃げなのか

退職を考え始めた頃、自分自身に何度も問いかけました。

これは逃げなのだろうか。

もっと頑張るべきなのだろうか。

簡単に諦めているだけなのだろうか。

若い頃の私は、続けることが正解だと思っていました。

我慢すること。

耐えること。

続けること。

それが評価されると思っていました。

でも今は、少し考え方が変わっています。

続けることは大切です。

ただ、続けられないと判断することも大切です。

人生は、一つの仕事だけで決まるわけではありません。

辞めることは、必ずしも逃げではない。

自分のこれからを考え直すための判断でもある。

そう思うようになりました。

退職を決めた瞬間

退職を決めた時、安心した部分がありました。

もちろん、不安もありました。

次の仕事はどうするのか。

収入はどうなるのか。

将来はどうなるのか。

不安はたくさんありました。

それでも、自分で決めたという感覚がありました。

誰かに流されたわけではありません。

一時的な感情だけで決めたわけでもありません。

少しずつ積み重なった違和感を見て、自分の体力や働き方を考えて、その上で出した結論でした。

おわりに

介護職を辞めると決めた日。

それは、失敗を認めた日ではありませんでした。

自分のこれからを考え直した日だったのだと思います。

あの選択が正しかったのかは、まだ分かりません。

転職活動も続いています。

未来も決まっていません。

それでも、あの日の私は真剣に考え、自分なりの結論を出しました。

続けることだけが正解ではない。

辞めることも、自分の人生を守るための判断になることがある。

今はそう思っています。

この記事は「転職市場へ戻る」シリーズの第4話です。

前の記事
介護職を経験したことは本当に遠回りだったのか

次の記事
転職活動を始めてから求人票を見る目が変わった話

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次