エージェントは頼れる存在ですが、任せきりにはできないと感じました。
転職活動では、求人を紹介してもらう。職務経歴書を見てもらう。案件の説明を受ける。面談の日程を調整してもらう。条件を確認してもらう。
一人で動いている時とは違って、間に人が入ることで進みやすくなる部分があります。
ただ、活動を続けるうちに、エージェントとの距離感は意外と難しいとも感じるようになりました。
近すぎても違う。
遠すぎても進まない。
40代後半で転職活動をしている今、その距離感を少しずつ考えるようになっています。
エージェントは味方だが、友人ではない
最初に思ったのは、エージェントは味方ではあるけれど、友人ではないということです。
これは冷たい意味ではありません。
こちらの転職活動を支援してくれる存在です。案件を探してくれる。企業や現場との間に入ってくれる。自分だけでは分からない情報を教えてくれる。
それはとても助かります。
ただ、最終的に働くのは自分です。現場に入るのも自分です。続けるのも自分です。
エージェントが、こちらの人生の責任をすべて持ってくれるわけではありません。
だから、エージェントの言葉を参考にしつつも、最後は自分で判断しなければいけない。
その当たり前のことを、転職活動をしながら少しずつ実感しています。
紹介された案件が、必ず合うとは限らない
エージェントから案件を紹介されると、つい前向きに考えたくなります。
自分に紹介してくれたのだから、きっと合っているのだろう。
そう思いたくなることがあります。
ですが実際には、紹介された案件が必ず自分に合うとは限りません。
経験に近い部分がある。単価が条件に合う。勤務地が通える範囲にある。PMOという言葉が入っている。
そうした理由で紹介されることもあります。
もちろん、それは自然なことです。エージェントも限られた情報の中で案件を探しています。
ただ、実際にその現場で働けるかどうかは、求人票や案件概要だけでは分かりません。
自分の強みが活きるのか。無理に背伸びすることにならないか。通勤や働き方は続けられる範囲なのか。
そこは自分でも見なければいけないと思いました。
断ることも転職活動の一部
転職活動を始めた頃、案件を断ることに少し抵抗がありました。
紹介してもらったのに断っていいのだろうか。
せっかく話を進めてもらったのに悪いのではないか。
そう考えてしまうことがありました。
特に40代後半で転職市場へ戻る立場だと、選べる立場ではないのではないかという気持ちもあります。
紹介してもらえるだけありがたい。
そう思う部分もあります。
ですが、何でも受ければいいわけではありません。
合わない案件に進んでしまうと、自分も苦しくなりますし、相手にも迷惑がかかります。
だから最近は、断ることも転職活動の一部だと思うようになりました。
大事なのは、感情的に断ることではなく、理由を整理して伝えることです。
勤務地が厳しい。役割が自分の経験とずれている。技術要件が今の自分には重い。働き方が継続しにくい。
そうした理由を自分の中で整理することで、次の紹介にもつながる可能性があります。
希望は言語化しないと伝わらない
エージェントと話していて感じたのは、自分の希望は思っているだけでは伝わらないということです。
管理寄りがいい。
PMOがいい。
通勤しやすい場所がいい。
年収や単価はこれくらいほしい。
こうした希望はあります。
でも、それだけでは少し曖昧です。
管理寄りとは何か。PMOでもどの範囲が得意なのか。顧客折衝をどこまでできるのか。技術的な会話にどこまで入れるのか。通勤時間はどこまで許容できるのか。
希望を具体的にしないと、エージェントも案件を選びにくいはずです。
つまり、エージェントとのやり取りは、自分の希望を言語化する練習でもあるのだと思いました。
良く見せすぎると、あとで苦しくなる
エージェントと話していると、自分を良く見せたくなる場面があります。
できると言った方が案件が増えるのではないか。
経験を広めに伝えた方が評価されるのではないか。
少し背伸びした方がチャンスが広がるのではないか。
そう思うこともあります。
ですが、良く見せすぎると、あとで自分が苦しくなります。
特にフリーランス案件では、現場に入った後に即戦力として見られる可能性があります。
できないことをできるように見せて入ると、入った後にかなり負担になるはずです。
だから私は、できることをきちんと伝えつつ、できないことまで無理に広げない方がいいと思うようになりました。
これは消極的になるという意味ではありません。
自分の立ち位置を間違えないためです。
エージェントにも相性がある
エージェントにも相性があると感じます。
話をきちんと聞いてくれる人。案件をどんどん出してくれる人。条件面を重視する人。経歴の見せ方を考えてくれる人。スピード感を重視する人。
同じ転職支援でも、人によって進め方は違います。
こちらが何を求めているかによって、合うエージェントも変わると思います。
私の場合は、ただ案件を大量に紹介されるより、自分の経歴と案件のズレを一緒に確認できる方が助かります。
40代後半での転職活動では、数を打てばいいというより、合う場所を見極めることも大事だからです。
任せる部分と、自分で考える部分
エージェントに任せた方がいい部分もあります。
案件情報の収集。企業や現場との調整。日程調整。単価や条件の確認。
こうしたことは、一人でやるより助けてもらった方が進みやすいです。
一方で、自分で考えなければいけない部分もあります。
本当にその仕事をしたいのか。
その現場で自分の経験が活きるのか。
その働き方を続けられるのか。
自分を無理に大きく見せていないか。
この判断は、エージェントに丸投げできません。
転職活動では、支援を受けながらも、自分の判断を手放さないことが大事なのだと思います。
40代後半だからこそ、流されすぎない
若い頃なら、紹介された案件に勢いで進むこともあったかもしれません。
まずは経験。
まずは挑戦。
そういう考え方もあります。
でも40代後半になると、勢いだけでは選びにくくなります。
生活があります。体力もあります。これまでの経歴とのつながりもあります。次の仕事が、その後の働き方に影響する可能性もあります。
だからこそ、エージェントの提案をありがたく受け取りながらも、流されすぎないことが必要だと感じています。
紹介されたから進む。
条件が良いから受ける。
PMOと書いてあるから合うはず。
そう決めつけずに、一つずつ自分の中で確認する。
それが今の自分には必要なのだと思います。
おわりに
40代後半で転職活動をして感じた、エージェントとの距離感。
それは、頼ることと任せきることは違うということでした。
エージェントは心強い存在です。
一人では見つけにくい案件を紹介してくれます。面談の機会を作ってくれます。条件の確認もしてくれます。
ですが、どの案件に進むのか。どこまで自分を広げて見せるのか。何を断るのか。どんな働き方を選ぶのか。
そこは最終的に自分で考える必要があります。
転職活動は、一人で抱え込むものではありません。
でも、誰かに全部決めてもらうものでもありません。
40代後半で転職市場へ戻る今、エージェントとちょうどいい距離を取りながら、自分の働き方を少しずつ見極めていきたいと思っています。
この記事は
「48歳、転職市場へ戻る」
シリーズの追加記事です。
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