転職活動を続けるうちに、一つだけ分かってきたことがあります。
転職活動は、仕事を探すだけの作業ではありませんでした。
自分の経験を見直し、市場を観測し、これからの働き方を考える作業でもありました。
求人票を見る。
面談を受ける。
職務経歴書を書き直す。
その繰り返しの中で、自分に向いていることと、向いていないことが少しずつ見えてきました。
今回は、転職活動を続ける中で見えてきた、自分の現在地について書いてみます。
求人票は入口であって、答えではない
最初は、求人票を見れば自分に合うかどうか分かると思っていました。
仕事内容。
単価。
勤務地。
リモート可否。
必要スキル。
もちろん、どれも大事です。
ですが実際に面談で話を聞いてみると、求人票だけでは分からないことが多いと感じました。
同じPMO案件でも、進捗管理が中心なのか、顧客折衝が多いのか、資料作成が中心なのか、現場調整が求められるのかで、実際の動き方はかなり変わります。
求人票に「PMO」と書かれていても、求められる役割は同じではありません。
PMのすぐ下で動くのか。
現場担当者との調整が多いのか。
お客様側に近い立場なのか。
ベンダー側に近い立場なのか。
その違いによって、自分に合うかどうかも変わります。
今は、求人票を答えではなく、面談で確認するための入口として見るようになりました。
自分の得意分野が少し見えてきた
転職活動をする前は、自分の強みがよく分かりませんでした。
技術力に自信があるわけではありません。
プログラミングが得意なわけでもありません。
最新技術に詳しいわけでもありません。
だから最初は、足りないものばかり見ていました。
もっと技術があれば。
もっと資格があれば。
もっと分かりやすい実績があれば。
そんなことばかり考えていました。
ですが案件情報を見て、面談で話を聞くうちに、自分は管理や調整に寄った仕事の方が近いのかもしれないと思うようになりました。
進捗を整理する。
課題を見える形にする。
関係者の間に入る。
資料を整える。
会議体を回す。
状況を確認し、必要な情報を集め、次に何をすればいいのかを整理する。
こうした仕事なら、これまでの経験を活かせる可能性があります。
もちろん、自分がすごく優秀だと言いたいわけではありません。
ただ、「何もできない」と思っていた状態から、「このあたりなら戦えるかもしれない」と思えるようになったことは、大きな変化でした。
苦手なものも見えてきた
得意なものが見えてくる一方で、苦手なものも見えてきました。
技術の深い実装。
一人で設計から開発まで進める仕事。
高度なインフラ構築。
最新技術を前提にした専門的な業務。
そうした領域は、今の自分にとって簡単ではありません。
以前なら、苦手なものが見えると落ち込んでいました。
自分には価値がないのではないか。
IT業界に戻るのは難しいのではないか。
そう考えてしまうこともありました。
ですが最近は、苦手なものが見えることも必要な情報だと思うようになりました。
できないことを認めることで、できる場所を探しやすくなるからです。
無理に技術者として見せようとするより、管理や調整に寄った立ち位置で考えた方がいい。
実装の中心ではなく、プロジェクトを進める側に回った方がいい。
そう考えることで、案件の見方も少し変わってきました。
苦手なものを認めることは、諦めることではありません。
自分の立ち位置を、少し現実的にすることなのだと思います。
転職活動は市場を見る作業でもある
転職活動を続けていると、自分だけでなく市場も見えてきます。
どんな人材が求められているのか。
どんな案件が多いのか。
どんなスキルが評価されているのか。
どんな働き方が増えているのか。
求人票や面談は、自分を評価される場であると同時に、市場を観測する場でもあります。
最初は、自分が選ばれるかどうかばかり気にしていました。
もちろん、それは今でも気になります。
ですが少しずつ、今の市場では何が求められているのかを見るようになりました。
PMOといっても、資料作成、課題管理、進捗管理、ベンダー調整、顧客折衝、品質管理、受入支援など、役割はいろいろあります。
その中で、自分がどこに入れるのか。
どこなら無理をしすぎずに力を出せるのか。
それを見ていく作業でもあると感じています。
正解を探しすぎなくなった
転職活動を始めた頃は、正解を探していました。
会社員がいいのか。
フリーランスがいいのか。
PMOでいいのか。
別の道を探すべきなのか。
どれか一つ、正しい答えを見つけなければいけないと思っていました。
ですが最近は、最初から正解を決めるのは難しいと思うようになりました。
実際に動いてみないと分からないことがあります。
話を聞いてみないと分からないことがあります。
面談を受けて初めて気付くこともあります。
求人票を見ただけでは合いそうに見えた案件が、話を聞くと少し違うと感じることもあります。
逆に、最初は自信がなかった案件でも、聞いてみると自分の経験に近い部分があることもあります。
だから今は、正解を探すというより、選択肢を観測している感覚に近いです。
どの道が正解かを最初から決めるのではなく、動きながら見えてきた情報をもとに、少しずつ判断していく。
そのくらいの進め方の方が、今の自分には合っているのかもしれません。
おわりに
転職活動を続けて見えてきたこと。
それは、転職活動は仕事を探すだけの作業ではないということでした。
自分の経験を見直す作業であり、市場を観測する作業であり、これからの働き方を考える作業でもあります。
まだ結果は出ていません。
不安もあります。
迷いもあります。
それでも、何も見えなかった頃よりは、少しだけ現在地が見えてきた気がします。
自分に何が足りないのか。
どこなら経験を活かせそうなのか。
何を無理に背伸びしない方がいいのか。
どんな案件なら現実的に挑戦できそうなのか。
そうしたことが、少しずつ見えてきました。
だからこそ、この途中経過をこれからも記録していこうと思います。
この記事は「転職市場へ戻る」シリーズの追加記事です。
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