求人票を見る目が、少し変わりました。
若い頃は、最初に年収や勤務地を見ていました。
条件が良ければ、それだけで応募したくなることもありました。
ですが40代後半になった今は、別のことが先に気になります。
この仕事は、本当に続けられるだろうか。
最近は、その視点で求人票を見るようになりました。
もちろん、条件は大事です。
年収、単価、勤務地、リモート可否、勤務時間、契約形態、必要スキル。
どれも軽く見ることはできません。
生活があります。
体力も若い頃と同じではありません。
次の仕事が長く続けられるかどうかも考えます。
だから求人票を見る時、条件を確認するのは当然だと思います。
ただ、転職活動を続けているうちに、条件だけでは判断できないものが気になり始めました。
条件が良くても不安になることがある
単価が高い案件を見ると、やはり気になります。
生活の安心感もあります。
今後の選択肢も増えます。
フリーランス案件であれば、会社員よりも収入が上がる可能性もあります。
ですが、条件が良いから安心かというと、必ずしもそうではありません。
むしろ条件が良い案件ほど、その裏に何があるのかを考えるようになりました。
責任範囲が広いのか。
現場がかなり大変なのか。
短期間で成果を求められるのか。
調整相手が多いのか。
求人票に書かれている条件の良さだけでは、実際の働きやすさまでは分かりません。
若い頃なら、多少きつい仕事でも、経験になるならやってみようと思えたかもしれません。
無理をしてでも乗り切れる。
合わなければ次を探せばいい。
そう考えられた時期もありました。
でも今は、少し考え方が変わっています。
続けられるかを考えるようになった
最近は、条件を見たあとに、その仕事を続けている自分を想像するようになりました。
この働き方を半年続けられるか。
1年続けられるか。
通勤時間は現実的か。
毎日気力を削られすぎないか。
自分の強みが活きる場所なのか。
条件よりも、その仕事の中に自分が立っている姿を考えるようになりました。
これは、転職活動の中でかなり大きな変化です。
以前なら、求人票の条件を見て、応募できるかどうかを考えていました。
今は、応募できるかどうかだけでなく、続けられるかどうかも考えます。
通ることと、続けられることは違う。
この感覚が、少しずつ強くなっています。
役割が見えない案件は不安になる
PMO案件を見る時、仕事内容はだいたい似た言葉で書かれています。
進捗管理、課題管理、会議運営、資料作成、顧客折衝、ベンダー調整。
どれも見慣れた言葉です。
ただ最近気になるのは、何をやるかよりも、どこまで任されるのかです。
PMの補佐なのか。
現場の調整役なのか。
資料作成中心なのか。
顧客の前面に立つのか。
火消し役なのか。
役割が見えない案件は、条件が良くても少し不安になります。
自分ができることと、現場が求めていることがずれると、お互いにしんどくなるからです。
だから今は、仕事内容の言葉だけでなく、その奥にある役割を見るようになりました。
自分を大きく見せすぎない
転職活動では、自分をよく見せたくなります。
できると言った方がいいのではないか。
経験を大きく見せた方が通りやすいのではないか。
そう考えることもあります。
ですが最近は、自分を大きく見せすぎない方がいいと思うようになりました。
入ることだけを考えるなら、多少盛った方が有利に見えるかもしれません。
でも、入った後に苦しくなるのは自分です。
特に40代後半で仕事を選ぶなら、無理に背伸びして入るより、自分の経験がちゃんと活きる場所に入る方が大事だと思います。
これは弱気になるということではありません。
自分が長く働ける場所を選ぶための、現実的な判断なのだと思います。
条件よりも相性を見るようになった
もちろん、条件は大事です。
収入が低すぎれば生活が成り立ちません。
通勤が遠すぎれば続きません。
仕事内容が合わなければ苦しくなります。
ただ最近は、条件そのものよりも、その条件の中で自分がどう動けるかを考えるようになりました。
管理寄りの経験を活かせるか。
調整業務が中心なのか。
現場の空気に入っていけそうか。
自分の過去の経験を説明しやすいか。
無理に別人にならなくても働けるか。
そうした相性の方が、長く見ると大事なのかもしれません。
条件が合っていても、自分の立ち位置が見えない仕事は不安になります。
逆に、条件が完璧ではなくても、自分の経験が自然に活きそうな仕事なら、続けられる可能性があります。
介護職を経験したから分かること
介護職を経験したことも、この考え方に影響していると思います。
介護の仕事では、条件だけでは分からないことが多くありました。
現場の空気。
人間関係。
利用者との相性。
夜勤の負担。
突発対応。
求人票だけでは見えない疲れがあります。
だからITの案件を見る時も、書かれている条件だけではなく、その奥にある現場の負荷を想像するようになりました。
これは遠回りだったのかもしれません。
でも今になってみると、仕事を見る目は以前より少し現実的になった気がします。
おわりに
40代後半の転職で、条件より気になり始めたこと。
それは、その仕事を続けられるかどうかです。
単価が高いか。
勤務地が良いか。
仕事内容が合っているか。
それらはもちろん大切です。
でも今は、それだけでは判断しきれないと感じています。
その現場で自分の経験は活きるのか。
無理に自分を大きく見せなくても働けるのか。
半年後も続けられている姿が想像できるのか。
転職活動は、条件の良い仕事を探すだけではなく、自分が働き続けられる場所を探す作業でもあるのだと思います。
まだ答えは出ていません。
ですが求人票を見る時の視点は、少しずつ変わってきました。
若い頃より慎重になったのかもしれません。
でもそれは、臆病になったというより、自分の現実を少し見られるようになったということなのかもしれません。
この記事は
「48歳、転職市場へ戻る」
シリーズの追加記事です。
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