面談で見られていたのは、「経験」より「役割」だった

面談で意外だったことがあります。

技術的な質問ばかりされると思っていました。

どんなシステムを担当してきたのか。

どんなツールを使っていたのか。

どんな開発経験があるのか。

もちろん、そうした話も出ます。

ですが実際によく聞かれたのは、

「その現場で、どんな役割だったのですか」

ということでした。

面談で見られていたのは、経験の量だけではありません。

その経験の中で、自分がどこに立ち、どう動いていたのか。

そこを見られていたのだと思います。

今回は、転職面談を受ける中で気付いた「経験」と「役割」について書いてみます。

目次

経歴をそのまま話すだけでは足りなかった

職務経歴書には、これまでの仕事を書いています。

案件名。

担当工程。

使用したツール。

業務内容。

それらは必要です。

ただ、面談ではそこに書いた内容をそのまま話すだけでは足りないと感じました。

大事なのは、その仕事の中で自分が何をしていたのかを、自分の言葉で説明できることでした。

どこまで担当していたのか。

どこまで判断していたのか。

誰と調整していたのか。

困った時にどう動いていたのか。

そこを話せるかどうかで、相手の受け取り方が変わるように感じました。

PMO経験は説明しないと伝わりにくい

PMOの仕事は、一言で説明しにくい仕事だと思います。

進捗管理。

課題管理。

会議調整。

資料作成。

関係者とのやり取り。

やっていることは多いのですが、成果が見えにくい仕事でもあります。

だから面談では、

「PMOをやっていました」

だけでは弱いと感じました。

どのプロジェクトで。

誰の近くで。

何を整理し。

何を前に進めたのか。

そこまで話せるようにしておく必要がありました。

特に私の場合は、開発者としてコードを書いてきたタイプではありません。

だからこそ、自分が現場の中でどんな役割を担っていたのかを説明できないと、経験の価値が伝わりにくいのだと思います。

介護職の経験も、話し方次第で意味を持つ

意外だったのは、介護職の経験も話し方次第で意味を持つことです。

もちろん、介護職の経験がそのままITの技術経験になるわけではありません。

そこを無理に結びつけようとすると、不自然になります。

ただ、人と関わること。

状況を見て動くこと。

相手の状態に合わせて対応すること。

決まった手順だけでは対応できない場面があること。

こうした経験は、PMOや調整業務とまったく無関係ではありません。

大事なのは、介護職をIT経験のように見せることではありません。

介護職を経験して、自分が何を学んだのかを話せることだと思いました。

準備しておいてよかったこと

実際に準備しておいてよかったのは、立派な自己PRではありませんでした。

むしろ、基本的な整理です。

自分はどんな役割で動いてきたのか。

なぜIT業界を離れたのか。

なぜ今またITへ戻ろうとしているのか。

この3つを言葉にしておくと、面談中に答えやすくなります。

面談では、想定外の聞かれ方をすることもあります。

その時に丸暗記した答えだけで対応しようとすると、かえって詰まります。

でも、自分の中で経験の流れが整理できていると、多少聞かれ方が変わっても話しやすくなります。

完璧な答えより、一貫性が大事だった

面談を受けて感じたのは、完璧な回答よりも一貫性が大事だということです。

なぜITを離れたのか。

なぜ介護職を経験したのか。

なぜ今またITへ戻ろうとしているのか。

なぜPMOに近い仕事を考えているのか。

これらがバラバラに見えると、相手も判断しづらくなります。

逆に、自分の中で流れが整理できていると、多少遠回りに見える経歴でも説明しやすくなります。

私の経歴は、一直線ではありません。

IT業界にいて、介護職を経験し、またITへ戻ろうとしています。

その流れをどう説明するか。

そこを整理しておくことが、面談前の不安を少し減らしてくれました。

面談は自分を観測する時間でもある

転職面談は、相手に評価される場です。

それは間違いありません。

ですが同時に、自分自身を観測する時間でもあると思いました。

自分は何を話せるのか。

どこで言葉に詰まるのか。

何を聞かれると不安になるのか。

どの経験を話している時に手応えがあるのか。

面談を受けるたびに、自分の現在地が少しずつ見えてきます。

転職活動は、外側の市場を見る時間でもあります。

でも同時に、自分がこれまで何をしてきたのかを見直す時間でもあるのだと思います。

おわりに

面談で見られていたのは、経験の量だけではありませんでした。

その経験の中で、自分がどんな役割を担っていたのか。

どう人と関わっていたのか。

どこまで考え、どこまで動いていたのか。

そこを見られていたのだと思います。

転職面談で準備しておいてよかったこと。

それは、模範解答を覚えることではありませんでした。

自分の経験を整理し、自分の役割を言葉にしておくことでした。

IT業界を離れたこと。

介護職を経験したこと。

PMOとして関わってきたこと。

もう一度ITの仕事へ戻ろうとしていること。

それらを一つの流れとして話せるようにしておく。

それだけで、面談への向き合い方は少し変わりました。

転職活動はまだ途中です。

答えはまだ出ていません。

ただ、面談を受けるたびに、自分が何をしてきたのか、これから何をしたいのかを、少しずつ言葉にできるようになっている気がします。

この記事は「転職市場へ戻る」シリーズの記事です。

前の記事
転職面談で実際に聞かれた質問

次の記事
転職活動を続けて、少しずつ見えてきたこと

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次