なぜ私は成功談より途中経過を書き続けるのか

世の中には、成功談がたくさんあります。

転職に成功した話。副業で収益化した話。独立して自由になった話。出版して売れた話。どれも興味深いものですし、私自身もそうした話を読むことがあります。

ただ最近は、成功した後の話よりも、そこに至るまでの途中経過の方が気になるようになりました。

なぜなら、成功談は結果が出た後に語られることが多いからです。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。結果が出た人の話には学べることがあります。ですが、成功した後に振り返ると、どうしても話は整理されます。

悩んだこと。迷ったこと。不安だったこと。立ち止まった日。うまくいかなかった試行錯誤。

そうした途中の揺れは、成功談の中では見えにくくなることがあります。

だから私は、成功談よりも途中経過を書き続けたいと思うようになりました。

目次

私はまだ途中にいる

私自身、まだ成功談を書ける場所にはいません。

転職活動は終わっていません。フリーランスとして働くのか、会社員として働くのかも、まだ完全には決まっていません。

ブログも始まったばかりです。Kindle出版もしましたが、大成功したわけではありません。AIを使った試行錯誤も、まだ答えが出たものではありません。

つまり、私はまだ途中にいます。

だから成功談は書けません。書こうと思っても、まだ結果が出ていないからです。

でも、途中だからこそ書けることがあります。

応募する前の不安。面談前の緊張。求人票を見て感じた違和感。出版ボタンを押す前の迷い。記事を書き続ける難しさ。AIと対話しながら、自分の考えが少しずつ変わっていく感覚。

こうしたものは、時間が経つと忘れてしまいます。

後から振り返れば、きれいに整理できるかもしれません。ですが、きれいに整理された瞬間に、当時の生々しい不安や迷いは少し薄れてしまう気がします。

だから今のうちに記録しておきたいのです。

途中経過には、途中にいる人の役に立つ価値がある

振り返ると、私自身が読みたかったのも途中経過でした。

成功者の話は参考になります。ですが、同じように迷っている人の話には、別の価値があります。

特に40代後半になると、人生はきれいな成功談だけでは語れません。

仕事のこと。収入のこと。健康のこと。家族のこと。将来のこと。若い頃よりも、考えることが増えていきます。

何かを始めるにも、「今さら遅いのではないか」と思うことがあります。転職するにも、年齢の壁を感じます。新しいことを学ぶにも、若い頃のようにはいかないと感じる場面があります。

だからこそ、完成された成功談だけではなく、途中の記録にも意味があると思っています。

まだ結果が出ていない人が、どう考え、どう迷い、どう動こうとしているのか。

その記録は、同じように途中にいる人にとって、少しだけ役に立つかもしれません。

「自分だけではない」と思えるだけでも、前に進みやすくなることがあります。

AIとの対話も、途中経過の記録だった

AIについても同じです。

私はAIの専門家ではありません。研究者でもありません。AI技術を深く解説できる立場でもありません。

ただ、AIを使いながら、自分の転職活動や出版、ブログ運営を進めています。

だから私が書けるのは、AIの未来予測ではありません。

AIと付き合いながら、今の自分が何を考え、何に迷い、どこで助けられたのかという現在の記録です。

AIに職務経歴書の整理を手伝ってもらう。面談対策をする。記事の構成を考える。Kindle本のタイトルを相談する。自分の不安を言葉にする。

そのひとつひとつは、成功談ではありません。

でも、AI時代を生きる一人の40代後半が、どうやってAIを使いながら前に進もうとしているのか。その記録には、少し意味があるのではないかと思っています。

AIを使えばすべて解決するわけではありません。

それでも、AIと対話することで考えが整理されることがあります。止まっていた作業が少し進むことがあります。自分でも気づいていなかった不安が見えてくることがあります。

そうした変化を、私は途中経過として書いておきたいのです。

出版も完成ではなかった

Kindle出版をしたときも、出版すれば何かが完成すると思っていました。

原稿を書き、表紙を作り、説明文を整え、公開ボタンを押す。そこまで進めば、ひとつの区切りになる。そう考えていました。

たしかに出版は大きな区切りでした。

ですが、実際には出版した瞬間に、新しい観測が始まりました。

読まれるのか。売れるのか。反応はあるのか。次は何を書くのか。続けられるのか。

出版したことで、疑問は減るどころか増えていきました。

つまり、出版もゴールではありませんでした。

それは次の観測の入口でした。

転職活動も、ブログ運営も、AIとの対話も同じです。何かを始めたからといって、すぐに答えが出るわけではありません。

むしろ、始めた後に見えてくるものの方が多いのだと思います。

成功者ではなく、観測者でいたい

最近は、自分を成功者として見せたい気持ちが以前より減りました。

もちろん、うまくいけば嬉しいです。転職活動が良い形で進めば嬉しいですし、ブログが読まれたり、Kindle本が売れたりすれば嬉しいです。

でも、それを最初から成功談として見せようとすると、どこか無理が出ます。

今の私は、まだ結果を持っている人ではありません。

だからこそ、成功者ではなく観測者でいたいと思っています。

成功するかもしれない。失敗するかもしれない。途中で方向転換するかもしれない。思っていた結果とは違う場所にたどり着くかもしれない。

それはまだ分かりません。

ですが、その過程で何を感じたのか。何を考えたのか。何を試したのか。何に迷ったのか。

それは記録できます。

そして、その記録こそが、このブログで書き続けたいものです。

おわりに

なぜ私は成功談より途中経過を書き続けるのか。

それは、私自身がまだ途中にいるからです。

そして、途中にいる人にしか見えない景色があると思うからです。

未来の結果は分かりません。転職活動がどうなるかも、ブログがどう育つかも、出版がどこにつながるかも、まだ分かりません。

ですが、今この瞬間の観測は、今しかできません。

迷っている時の感覚も、不安を抱えながら動いている感覚も、少しだけ前に進めた日の感覚も、時間が経てば変わっていきます。

だから私は、これからも成功談より途中経過を書き続けようと思います。

成功した人として語るのではなく、途中にいる人として観測する。

それが、このブログで続けていきたい姿勢です。

この記事は「AI時代観測ログ」シリーズの第4話です。

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